記事まとめ
<建築計画>
<建築構造>
<建築施工>
【建築計画】用語と単位
〈単位〉
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熱伝達率 [W / (㎡・K)]
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熱伝導率 [W / (m・K)]
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日射量 [W / ㎡]
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光度 [cd(カンデラ)]
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輝度 [cd / ㎡]
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光束 [lm(ルーメン)]
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照度 [lx(ルクス)又はlm / ㎡]
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立体角投射率 [%]
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圧力 [Pa又はN \ ㎡]
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音の周波数 [Hz]
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騒音レベル [dB(A)又はdB]
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電力量 [J又はW ・ h]
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絶対湿度 [kg / kg(DA)]
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比熱 [kJ / (kg ・ k)]
〈用語〉
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熱貫流 (熱伝達+熱伝導+熱伝達)
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熱伝達
空気から壁、壁から空気へ熱が移動すること。
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熱伝導
壁の表から裏へ熱が移動すること。
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熱伝達率
空気と材料の表面との間で起こる熱移動の、熱量の割合のこと。
単位はW / (㎡ ・ K)
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熱伝導率
材料の熱の伝わりやすさを示す値で、材料それぞれ固有の値をもつ。
その値が大きいほど熱を伝えやすく、断熱性が低い材料となる。
単位はW / (m ・ K)
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熱貫流率
熱の伝えやすさを表した値で、壁全体の単位面積あたりの伝熱の割合。
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対流熱伝達
熱伝達には「対流熱伝達」と「放射熱伝達」に分けられる。
そのうちの対流熱伝達は、壁面などの個体表面とそれに接している周辺空気との間に生じる熱移動現象のこと。
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熱放射
エネルギーが空気を通過して他の物体に熱として伝わる現象のこと。
- 物体は温度が上昇するにつれて、放射エネルギー量が増大していく。
- 真空中においても生じる。(太陽の熱が地球に届く等)
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熱容量
物質の温度を上げるのに必要な熱量。
物質の比熱に質量を乗じた値で示す。(熱容量=比熱 × 質量)
その値が大きいほど、温めるのに多くの熱を必要とする。
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比熱
物体1kgの温度を1℃上昇させるのに必要な熱量。
単位はkJ / (kg ・ K)
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容積比熱
物質1㎥の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量のこと。
容積比熱の大きい材料は、容積比熱の小さい材料に比べて、温めるのにより多くの熱を必要とする。 -
顕熱・潜熱
- 顕熱
熱を加えた時、温度変化を伴うもの(水→湯(沸騰)水温が100℃に変化) - 潜熱
熱を加えた時、状態変化に費やされるもの
(水→蒸気:沸騰して水がなくなるまで100℃のまま)
(氷→水:氷が溶け切るまでは水温も0℃のまま)
- 顕熱
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日射
-
日射量
単位面積が単位時間に受ける熱量。
単位はW ㎡ - 直接日射量
日射のうち、直接地表面に到達する日射のこと。
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日射
- 可照時間
日の出から日没までの時間。 - 日照時間
日出から日没までの間に、太陽が雲や建築物などに遮らないで実際に地上を照らした時間。 - 日照率
可照時間に対する日照時間の割合。
(日照時間 / 可照時間)× 100
- 可照時間
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採光
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温熱指標
- PMV(予測平均温冷申告)
気温、湿度、風速、放射温度に加え「着衣量」「代謝量(作業量)」を考慮した温熱指標。 - 着衣量
着衣による断熱性能で示す。
一般にクロ(clo)という単位で表される。
- PMV(予測平均温冷申告)
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二酸化炭素(CO2)
- 気体
- 無色無臭
- 空気より重い
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音
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生物化学的酸素要求量(BOD)
Biochemical Oxygen Demand
水質汚染の程度を表す数値
単位は[mg / l]
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その他
- 絶対湿度
乾燥空気1kgに対する水蒸気量のこと。
単位は[kg / kg'] 又は[kg / kg(DA)] - 同粘性係数
水や空気など流体の粘性係数(粘性の割合)を密度で割った数値。
単位は[㎡ / s]
- 絶対湿度
【建築計画】寸法設計・車いす
〈駐輪場〉
- 自転車1台当たりの駐輪スペースは600mm×1900mm程度。
- 階段式の自転車駐輪場(立体駐輪場)において、階段を利用しながら、自転車を傾斜路で手押しで移動する場合、傾斜路の勾配は1/4以下とする。
〈駐車場〉
- 1台当たりの駐車「所用面積」は、直角駐車の要面積が最も少ない。
直角駐車ーーー約27㎡/台
60度駐車ーーー約30㎡/台
45度駐車ーーー約32㎡/台
- 屋内駐車場における自動車用車路の幅員
片側通行ーーー3.5m以上
両側通行ーーー5.5m以上
- 屋内駐車場の自動車用車路の勾配は、1/6以下とする。
- 駐車場の傾斜路の始まりと終わりは、本勾配の1/2程度の緩和勾配とする。
【建築施工】補強コンクリートブロック造★
〈単語〉
コンクリートブロック造
- 空洞コンクリートブロックを鉄筋で補強して耐力壁をつくり、壁頂部を鉄筋コンクリート造の梁でつなぎ一体化した形式の構造。簡易的な建物に用いられる場合が多い。ブロック塀は高さ2.2m以下で一定の間隔で控え壁を設けることが建築基準法で定められている。
〈施工〉
- モルタルと接するブロックの面は、原則として、水湿しを行う。
- ブロックの空洞部を通して電気配管を行う場合は、横筋等の配筋のかぶり厚さに支障のないように空洞部の片側に寄せて配管し、その取入れ及び取出し部にあたるブロック空洞部には、モルタルまたはコンクリートを充填する。なお、水道管・ガス管は埋め込んではならない。
〈臥梁(がりょう)〉
- 壁の頂部に設けられた鉄筋コンクリート造の梁。
- 臥梁は、ブロック壁の頂部を固定する役目がある。臥梁に打ち込むコンクリートがブロック壁空洞部に落下しないように、臥梁の直下のブロックには横筋用ブロックを使用する。
〈配線〉
- ブロックの空洞部を通して電気配線を行う場合は、横筋等の配筋のかぶり厚さに支障のないように空洞部の片側に寄せて配管し、その取り入れ及び取り出し部にあたるブロック空洞部には、モルタルまたはコンクリートを充填する。なお、上下水道管・ガス管は埋め込んではならない。
〈ブロック造の塀〉
- 補強コンクリートブロック造の塀の縦筋は、下部は基礎に定着し、上部は横筋に180°フックによりかぎ掛け、または90°フックで余長10d以上とする。
〈モルタル・コンクリートの充填〉
〈補強筋〉
- 壁鉄筋のかぶり厚さは、20mm以上とする。ただし、フェイスシェルの厚さは、かぶり厚さに含まない。
壁縦筋
壁横筋
- 壁横筋は、重ね継手の長さを45dとし、定着長さを40dとする。
【建築施工】鉄筋工事★
〈単語〉
上端筋(うわばきん)
あばら筋
帯金
出隅
〈継手・定着〉
継手の位置
梁
- (梁の上端)中央部分でおお梁内法長さの1/2以内とする。
柱
- 「梁上端から、500mm以上で、1,500mm以下」かつ「柱の内法高さの3/4以下」とする。
継手の位置のずらし方(重ね継手・ガス圧接継手)
- 継手は同じ箇所に集中しないようにずらす。
重ね継手
- 継手長さの0.5倍以上ずらす。
ガス圧接継手
- 400mm以上ずらす
重ね継手
- フックがある場合、重ね継手の長さはフック部分の長さを含まない。
- 直径が異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い鉄筋の径を基準に考える。
ガス圧接継手
- 圧接部の鉄筋中心軸の偏心量(くい違い)は、鉄筋径の1/5以下とする。
圧接部の検査
- 外観検査→全数検査
- 超音波探傷試験→外観検査の合格となった圧接部から抜取り検査
加工
- 異形鉄筋では一般にフックは必要ない。しかし、下記の場所ではフックを設ける。
・あばら筋
・柱・梁の出隅部の鉄筋(重ね継手の場合)
・柱の四隅にある主筋で、重ね継手の場合及び、最上階の柱頭にある場合。
・杭基礎のベース筋
曲げ加工(折曲げ)
- 「常温(冷温)加工」とする。(熱処理を行うと、鉄筋の生活が変わるため。
- 「鉄筋折曲げ機」を使う。
- 柱主筋の台直し(鉄筋の修正)はコンクリートをはつって常温で緩やかに鉄筋を曲げて行う。
切断
- シヤーカッターで行う。
鉄筋の組み立て
- 鉄筋の組み立て後、スラブや梁には「歩み板」を置き渡し、直接鉄筋の上を歩かないようにする。
かぶり厚さ
- 帯筋、あばら筋の表面(外側)から、これを覆うコンクリートの表面までの最短距離をいう。
- 柱及び梁の主筋にD29以上を使用する場合、主筋の最小かぶり厚さはその径の1.5倍以上確保する。
- 壁に「誘発目地」「打継ぎ目地」等を設けた場合は、目地底から最外側鉄筋までが必要な最小かぶり厚さとなる。
- かぶり厚さの検査
→鉄筋組立て後コンクリートの打込み直前に、管理者の検査を受ける。
- かぶり厚さの保持
→かぶり厚さを確保するために、鉄筋と型枠との間に防錆処理として「スペーサー」等を入れる。
- 梁
→間隔は1.5m程度、端部は1.5m以内
- 床版
→上端筋、下端筋それぞれ1.3個/m2程度
定着
- 梁筋を柱に定着させる部分では、通常90°フック付定着とし、原則として、柱せい(柱幅)の3/4倍以上のみ込ませて、定着長さを確保する。
鉄筋相互のあき
- 次の値のうち最大のものとする。
・粗骨材の最大寸法の1.25倍
・25mm(2.5cm)
・隣り合う鉄筋の平均値(異形鉄筋は呼び名の数値)の1.5倍
加工寸法の許容差
スラブの配筋
- バーサポート、スペーサーの個数は、特記がない場合、上端筋、下端筋とも、それぞれ1㎡当たり1.3個程度とする。
異形鉄筋
- 異形鉄筋の末端部には、次の部分にフックを付ける。
・あばら筋、帯筋(ただし、片側10d、両面5d以上のフレア溶接等で継ぐ場合を除く)
・梁主筋の重ね継手が、梁の出隅及び下端の両端にある場合(基礎梁を除く)
・煙突の鉄筋
・柱の四隅にある主筋で、重ね継手の場合及び最上階の柱頭にある場合
・柱基礎のベース筋
〈ガス圧接継手〉
- 鉄筋径または呼び名の差が7mmを超える場合には、原則として、圧接継手を設けてはならない。D22とD25との継手は、ガス圧接継手を行うことができる。
- 降雨・降雪または強風のときは、圧接作業を中止する。ただし、風除け、覆い等の設備を設けた場合には、作業を行うことができる。
〈配筋検査〉
- 鉄筋が完全に組立てられた後では、修正について非常に多くの手間が必要な場合が多いため、工程の進捗に対応した適切な時期に配筋検査を行う。
【建築施工】地盤調査・山留め・杭地業★
〈単語〉
試験杭
- 基礎杭の本工事の前に、杭の支持力等を検討するために、杭打ちする試験用の杭。
〈土工事〉
掘削(根切り)
- 地面を掘ること。根切りともいう。
- 連続基礎がある→布堀り
- 地下室がある場合→総掘り
- 「独立基礎」の場合→つぼ掘り
掘削機械の種類
- バックホー(ドラグシャベル)
- クラムシェル
- パワーショベル
〈排水〉
ディープウェル(深井戸)工法
- 深井戸を設け、ポンプで排水する方法。深い帯水層の地下水位を下げることができる。
リチャージ工法
- 排水工法などによって起こる井戸枯れ・圧密沈下などを防止するために、揚水(排水)した地下水をリチャージウェルを用いて透水層に水を返還(リチャージ)する工法
- リチャージ工法は、復水工法ともいい、ディープウェル等と同様の構造のリチャージウェル(復水井)を設置して、そこに排水(揚水)した水を入れ、同一のあるいは別の帯水層にリチャージする工法である。この工法は、周辺の井戸枯れや地盤沈下等を生じるおそれがある場合の対策として有効な排水工事の工法である
〈杭〉
バイブロハンマー
- 振動を利用して既製杭を打ち込む機械。
アースドリル工法
- 掘削深さが所定の深度となり、「排出される土」により予定の支持地盤に達したことが確認されたら、スライムを処理して「掘削深度」を測定し、検測を行う。
- 掘削完了後、鉄筋かごの建て込み、トレミー管によりコンクリートを打ち込み、杭を築造する。
既製コンクリート杭の継手
- 「アーク溶接」又は「無溶接継手」とする。
セメントミルク工法
- アースオーガの引き上げは、正回転で行う。(逆回転させると、掘った土が孔内に落下するため)
- アースオーガで所定の深さまで掘削した後、孔底に「根固め液」を注入し、その後、「杭周固定液」を孔中に充填しながらアースオーガーを引き上げる。
- セメントミルク工法による本杭の施工においては、「掘削深さ」 及び「アースオーガーの駆動用電動機の電流値」 等から支持地盤を確認する。
- 杭は建て込み後、杭心に合わせて保持し、7日程度養生を行う。
打撃工法
- 指示地盤への到達の確認は「打ち込み深さ」及び「最終貫入量」の測定により確認し定める。
騒音及び振動の測定
- 作業場所の敷地境界線において行う。
打込み工法
- 既製コンクリート杭を作業地盤面以下に打ち込む場合においては、やっとこが用いられる。やっとこをかける長さは4m程度を限度とし、長いものは避ける。
- 鋼管杭の先端部の形状は、特記がない場合は開放型とする。
回転貫入工法
- 杭先端にスクリュー状の掘削翼のついた鋼管を回転し、杭を建て込む工法。
場所打ちコンクリート杭工法
- 場所打ちコンクリート杭については、最初に施工する本杭を試験杭とする。試験杭の位置などについては、なるべく全基礎杭を代表すると思われる位置とする。
- 場所打ちコンクリート杭において、近接している杭は連続して施工しないようにおいでする。
- 場所打ちコンクリート杭に用いるコンクリートの構造体強度補正(S)は、特記がない場合は3N/㎟とする
- 杭の杭頭処理は、コンクリートの打ち込みから14日程度経過した後に平らにはつり取り、所定の高さに揃える。
オールケーシング工法
アースドリル工法
-
アースオーガーを使用して掘削を行い、鉄筋を吊り入れ、コンクリートを打設して杭を形成する。孔壁の崩落を防ぐためベントナイト液を用いる。
スライム処理
〈山留め工事〉
ソイルセメント
- 「山留め工事」の「ソイルセメント山留め壁」に使用する、「土砂+セメントミルク」のこと。
- ソイルセメント(土砂+セメントミルク)を製造した後、その中にH鋼等を挿入して、壁体を挿入して、壁体を築造する工法。
山留め支保工(しほこう)の取り付け
- 山留め壁に加わる側圧を切り梁に伝えるための水平部材
腹起し
- 山留め壁に加わる側圧を切ばりに伝えるための水平部材。原則として、連続して設置する。
親杭横矢板工法
- 鉛直に設置した親杭に、横矢板を親杭間にはめ込む工法。
- 比較的硬い地盤でも施工可能
- 遮水性がないので地下水位の高い地盤では採用できない
- 親杭横矢板壁は、H形鋼等を親杭とし、山留め壁線上に建て込み、根切りに並行して横矢板(厚さ40mm程度)を親杭にはめ込んで、山留め壁を造成させる工法であ 横矢板る。この山留め壁は、止水性がないため、地下水位の高い軟弱地盤には適さない。
- 施工手順
→根切→山留め(横矢板)→「(砂利)地業」→基礎工事の順で施工する
鋼矢板(シートパイル)
- 鋼矢板を噛み合わせて、連続して打ち込み山留めとする工法。
法(のり)付けオープンカット工法
〈地業工事〉
地業
- 基礎を支えるために、基礎底より下に砂・砂利・割石・杭などを設けた部分のこと。
捨てコンクリート地業
- 基礎・柱などの墨出し、又は鉄筋や型枠の組立てを行うために設ける。
砂利地業
- 地下水位が砂・砂利地業の床付け面となる深さより高い場合は、排水して地下水位を下げる。
- 砂利地業の厚さは、特記がなければ60mmとする。
- 砂利地業に使用する砂利は、再生クラッシャラン、切込砂利、切込砕石を使用する。
- 層厚が300mmを超える場合は、二層以上に分けて締固めを行う方がいい。
〈地盤調査〉
原位置試験(ベーン試験)
- 地盤のせん断強さを調べる。非常に柔らかい粘土性で使用する。
原位置試験(平板載荷試験)
- 直径30cmの載荷板に荷重を載荷し、その沈下量を測ることで、地盤の支持力(地耐力)を判定する。
原位置試験(スウェーデン式サウンディング試験)
- 地盤の支持力を把握する調査方法として、多く用いられ、土の硬軟、締まり具合等を調べる。
原位置試験(標準貫入試験)
電気探査
- 電流を流し、地下を構成する物質の電気的性質を測定して、地盤の深さを求める。
オーガーボーリング
- オーガーを回転させて試料を採取する。浅い掘削に適している。
地下水位測定
- 地下水位の調査方法。
透水試験
- 土の透水性の調査方法。
表面波探査
- 人工振源を測定して地盤の波速度の分布を調べる。
原位置試験(標準貫入試験)
粒度試験
〈埋戻し〉
- 基礎などの完成後、工事のために余分に掘削された部分に土を用いて元の状態に戻すこと。
- 埋戻しの際は、埋戻した土が沈下することを考慮して「余盛り」を行う。
〈防湿層〉
- 断熱材がある土間スラブ(土間コンクリートを含む)において、防湿層の位置は、断熱材の直下とする。
【建築施工】品質管理
〈単語〉
堰板(せきいた)
http://kentiku-kouzou.jp/sp/tekkinkonkurito-sekiita.html
ACLパネル
http://www.alc-a.or.jp/aboutalc.html
タイルユニット
https://kentou.jp/tile-knowledges/642/
フラッシュ戸
アスファルトルーフィング
〈材料保管〉
鉄筋
- 鉄筋は泥土や油分がつかないように受材にのせ、必要に応じてシートをかぶせて保管する。
せき板
- せき板に用いる木材は直射日光を避けて保管する。(直射日光に長くさらされると木材が変質し、コンクリートの表面の硬化不良の原因となる。)
木材
- まくら木にのせ、通風を考慮して積み重ねる。雨や直射日光を避けるため、必要に応じてシートをかぶせて保管する。
鉄骨
- 鉄骨は受材の上に置き、シートで覆って保管する。
骨材(砂・砂利)
- 砂は泥土、ゴミ等が混入しないように周辺地盤より高いところに保管する。
セメント
- セメントは湿気や風化を防ぐために、上げ床のある気密性の高い場所に保管する。
高力ボルト
- 高力ボルトは、等級別、ねじの呼び別、長さ別に整理し、雨水、塵埃(じんあい)などが付着せず温度変化の少ない場所に保管する。
既製コンクリート杭
- 仮置きは杭の支持位置にまくら材(角材)を置き、1段に並べる。止むを得ず2段以上に積む場合には、同径のものを並べ、まくら材を同一鉛直面上になるようにし、有害な応力が生じないようにする。
アスファルトルーフィング
- ルーフィング類は、吸湿すると施工時に泡立ち、耳浮き等接着不良になりやすいため、 屋外で雨露にさらしたり直接地面に置いたりしないで、屋内の乾燥した場所に立て置きにする。
ビニル壁紙
- 巻いたビニル壁紙は、くせがつかないように立てて保管する。井桁積みや俵積みにしてはならない。
その他
- シーリング材は高温多湿や凍結温度以下とならず、直射日光や雨露の当たらない場所に、密封して保管する。
- ACLパネルは屋内に台木を水平に置き、その上に平積みにして保管する。
- 板ガラスは『縦置き』にし、振動等による倒れを防止するため、ロープで縛り構造躯体などに緊結して保管する。
- タイルユニット及び副資材は、直射日光や雨風による変質・劣化などを防ぐため、シート養生により保管する。
- 塗料の付着した布片で引火の恐れがあるものは、自然発火を起こす恐れがあるので、水の入った金属製の容器に入れ塗料の保管場所とは別の場所に置く。
- フラッシュ戸の保管は、均等に力がかかるように平積みとする。
- アスファルトルーフィングは直射日光を避け、屋内の乾燥した場所に「縦置き」で保管する。
〈アスベスト除去処理工事〉
- 除去する吹付けアスベストは、粉塵飛散抑制剤等により湿潤化し、その後に除去する。
- 作業場内は常時負圧を保ち、作業所の排気は、HEPAフィルタを備えた除塵・排気装置を使用する。
- 作業場を他の場所から隔離し、作業所の出入り口にはアスベスト粉塵の二次汚染を防止するための前室を設置する。
- 『建築物等の解体等の作業に関するお知らせ(労働基準監督署への提出内容、粉塵飛散抑制措置、曝露防止措置)』の掲示。
〈廃棄物の処理及び清掃〉
一般廃棄物
産業廃棄物以外の廃棄物のこと。
産業廃棄物
建築工事では主に「工作物の新築」「改築」「除去」に伴って生じたもの。
- 紙くず
- 木くず
- ガラスくず及び陶器くず
- コンクリートの破片
- 汚泥
- 廃プラスティック類
- 燃殻
- 廃油
- 廃酸
- 廃アルカリ
- その他
特別管理産業廃棄物
爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害生ずる恐れがある性状を有するもの。