【建築施工】型枠工事★
〈単語〉
フラットデッキ
- 上部が平らなデッキプレート
コラムクランプ
- 柱型枠を四方から水平に締め付けるためのもの
セパレーター(工具)
- かぶり厚さを確保するために、鉄筋と型枠との間に入れる
コーン(工具)
- セパレーターの端部に取り付けて、せき板を支える役目をする
ターンバックル(工具)
- チェーンなどを取り付けて、型枠が傾斜しないようにする
スリーブ
- 設備配管の貫通孔を設ける円筒状や角筒状の中空の管のこと
支保工
- トンネル・橋梁などの土木工事や建築などにおいて、上または横からの荷重を支えるために用いる仮設構造物。
〈合板(コンクリート型枠用合板)〉
- 木材(木製せき板)は、シートなどを用いて直射日光を避けて保存する。(太陽に長時間さらされると、コンクリートの表面の硬化を阻害する物質が発生するため)
- コンクリート型枠用合板の厚さは、特記による。特記がない場合は暑さ12mmとする。
〈捨て型枠〉
- フラットデッキを床用の「捨て型枠」として用いる工法は、解体作業も不要(捨て型枠のため)で、支保工を用いる必要もないので、工期短縮を図ることができる。
〈存置期間〉
梁側・柱・壁
20°以上
- 4日以上、または圧縮強度5N/mm2以上
10°以上20°未満
- 6日以上、または圧縮強度5N/mm2以上
スラブ下・梁下の支保工の存置期間
- コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の100%以上得られたことが確認されるまでとする。
- スラブ下、梁下の支保工(支柱)は、コンクリートの圧縮強度が、12N/㎟(軽量骨材を使用する場合は9N/㎟)以上であり、かつ、構造計算によって安全が確認された場合は解体することができる。
〈型枠の加工・組み立て〉
- 支柱として用いるパイプサポートは3本以上継いで用いてはいけない。(2本まで)
- コンクリートに打ち込む「ボックス」「スリーブ」「埋め込み金物」等は位置を正確に出し、動かないように型枠に固定する。
- 型枠の組み立て時に、柱の下部に掃除口を設ける。(打ち込み前に型枠内のゴミ等を取り除く)
- 型枠は「垂直せき板(板側)」を取り外した後に、「水平せき板(底板)」を取り外せるように組み立てる。(側板の方を底板より先に解体するため)
- 支柱は、上下階で平面上の同一位置になるように配置する。(コンクリートの硬化前のスラブ等に、応力が発生しないようにするため)
- 型枠は、足場、やり方等の仮設物と連結させてはいけない。(型枠を足場等に連結すると、足場等が揺れた時に型枠がずれたりする恐れがあるため)
- (支柱にパイプサポートを用いる場合)高さが3.5mを超える時は(a)と(b)を満たすこと。
a)高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設ける。
b)水平つなぎの変位を防止する。
c)パイプサポートを(2本まで)継いで用いる時は、4以上のボルト又は専用の金具を用いて継ぐ。
〈型枠の強度計算〉
〈型枠の再使用(転用)〉
- 型枠は、廃棄物の発生を抑制するため、支障のない限り転用する。
〈せき板の取外し〉
- 「スラブ下」及び「はり下」のせき板は、原則として、支柱を取り外した後に取外す。
- せき板を取外した後は、コンクリート表面から水分が蒸発するため、所定の材齢までの期間「湿潤養生」を行う。
- 基礎、梁側、柱、壁のせき板の存置期間は、計画供用期間の級が短期及び標準の場合はコンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上、長期及び超長期の場合は10N/mm2以上に達したことが確認されるまでとする。
供試体の養生方法
- スラブ下及び梁下の支保工において、材齢28日以前に取り出す場合の供試体の養生方法
・現場水中養生
・現場封かん養生
・標準養生
現場水中養生
- 直射日光が当たらない室外に設置された水槽で行う現場水中養生と同等の養生方法です。水温は外気温の変化に追随します。
現場封かん養生
- 水分の散逸および供給のない状態になるようプラスチック容器等で密封し、直射日光が当たらない室外で保管を行う養生方法です。
〈金属製型枠〉
- 金属製型枠パネルは、特記のない場合、日本工業規格(JIS)に規定するものを用いる。