【建築施工】左官工事★
- 〈石膏プラスター塗り〉
- 〈セメントモルタル塗り〉
- 〈漆喰(しっくい)〉
- 〈セルフレベリング材塗り〉
- 〈壁タイル張り工法〉
- 〈張り石工事〉
- 〈モザイクタイル張り〉
- 〈改良圧着張り工法〉
- 〈接着剤張り〉
- 〈床タイル〉
- 〈その他〉
〈石膏プラスター塗り〉
特徴
- ACLパネル下地に直接石膏プラスター塗りを行う場合は、吸水調製材を塗布し下塗りする。
- 石膏プラスター塗りにおいて、施工時の気温が2℃以下になると、凍害を起こすので作業を行ってはならない。なお、気温が低下する恐れがある場合は養生を行、5℃以上に保つようにする。
工程
水湿し(しずしめし)・吸水調製材
↓
下塗り
↓(乾燥)
中塗り
↓(半乾燥)
上塗り
↓
(養生)
※石膏ブラスター塗りにおいては、上塗りは、中塗りが半乾燥の状態のうちに行う。
石膏プラスターの加水後の使用時間
下塗り、中塗りーーー2時間
上塗りーーーーーーー1.5時間
〈セメントモルタル塗り〉
特徴
- 1回の練り混ぜ量は、60分以内に使い切る量とする。
- 下地処理の後、清掃のあと下地の乾燥具合を見計らい、吸水調製材を全面に塗った後に下塗りを行う。
- 「コンクリート床面」へのセメントモルタル塗りを行う場合は、コンクリート硬化後なるべく早い時期に塗付けを行う。
- むら直し部分が比較的大きい場合は、塗付け後に荒らし目を付け、7日以上放置する。
工程
下地
↓(14日以上)
下塗り
↓(むら直し・14日以上)
中塗り
↓
上塗り
↓
(14日以上養生)
※中塗りは、下塗り後2週間以上放置し、乾燥収縮によるひび割れを十分発生させてから行う。
壁モルタル塗り
特徴
- 1回の塗り厚は、7mm以下
- 全塗り厚は25mm以下
工程
下塗り
↓
(むら直し)
↓
中塗り
↓
上塗り
モルタルの調合
下塗り
- 富調合(セメント量が多く強度が大きい)
上塗り
- 貧調合(砂の割合が多く収縮が少ない)
〈漆喰(しっくい)〉
特徴
- 施工性の向上とひび割れ防止のために「のり」及び「すさ」を混入する。
本漆喰塗りの工程
下塗り
↓
(むら直し)
↓
鹿子ずり
↓
中塗り
↓
上塗り
の順に行う。
〈セルフレベリング材塗り〉
特徴
- 流し込み作業中はできる限り通風をなくし、施工後もセルフレベリング材が硬化するまでは、甚だしい通風は避ける。
- セルフレベリング材塗り後の養生期間は、一般に7日以上、冬期は14日以上とし、表面仕上げ材の施工までの期間は、30日以内を標準とする。
- セルフレベリング材の塗厚は、10mmを標準とする。
- セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取る。
〈壁タイル張り工法〉
特徴
密着張り工法
- 張付けモルタルの1回の塗付け面積は2㎡以内、かつ、20分以内に張り終える面積とする
- 張り付けは、上部より下部へと行う。
- 水糸を一段ごとに張り、そのあと間を埋めるようにタイルを張る。
〈張り石工事〉
特徴
- 外壁への乾式工法による石材の取り付けにおいて、石材間の目地幅は8mm以上として、シーリング材を充填する。
- 床の石張りにおける「敷モルタルの調合」は、容積比でセメント1:砂4とする。
- 外壁湿式工法による石材の取付けにおいて、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は40mmを標準とする。
- 張り石工事の「内壁空積工法」において、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は、40mmを標準とする。
〈モザイクタイル張り〉
特徴
- 表張り紙の紙はがしは、張付け後に時期を見計って表面に水湿しをしてから行う。
〈改良圧着張り工法〉
特徴
〈接着剤張り〉
特徴
- タイル張りを行う前に、乾燥状態を確認する。(下地が乾燥している方がいい)
- 接着剤張りは、下地が乾燥していた方がよいため、水湿しを行ってはならない。また、 吸水調整材を塗布すると、吸水調整材と接着剤との接着が悪くなる場合があるため、 塗布してはならない。
〈床タイル〉
特徴
- 屋内の一般床のユニットタイルの張付けモルタルの調合は、容積比でセメント:砂は1:0.5〜1とする。
〈その他〉
- ロックウール吹抜け厚さは、所定の厚さの1.2倍程度とし、こてで圧縮して所定の厚さに仕上げる。
- メタルラス張り工法においては、防水紙は継目を縦・横とも90mm以上重ね合わせ、しわ、たるみ、がないように貼る。
- 木造直張りラスモルタル下地の場合、内装は平ラスを使用し、平ラスの重ねは、50mm以上とする。