【建築施工】防水工事★
- 〈単語〉
- 〈下地〉
- 〈アスファルト防水工事〉
- 〈保護コンクリートと伸縮調整目地〉
- 〈合成高分子系シート防水工事〉
- 〈シーリング工事〉
- 〈粘土瓦葺〉
- 〈折板葺き〉
- 〈屋根用化粧スレート葺き〉
- 〈下葺き材〉
〈単語〉
2成分形
- 主剤に硬化剤を混ぜて反応させて、硬化するように調整したもの。
バックアップ材
- 目地深さがシーリング材の寸法より深い場合に、バックアップ材を装着して、所用の深さが得られるにする成形材料
〈下地〉
- アスファルト防水層の場合、立上がり入隅部は、半径50mm程度の丸面、又は45度に面取りとする
- 屋根スラブなどでは、下地コンクリートの水勾配を1/100~1/50とする。
- 平場の下地コンクリート表面は、防水層の種別にかかわらず、すべて金ごてで仕上げる。
- コンクリート下地は、清掃を行い、十分に乾燥させた後、アスファルトプライマーを均一に塗り付ける。下地の乾燥が不十分であると、プライマーの付着が悪く、また防水層の施工後に膨れが生じたりする恐れがある。
〈アスファルト防水工事〉
- 「出隅」や「入隅」部分においては、一般部分の張付けに先立ち、幅300mm以上のストレッチルーフィングを、補強のために増張りしておく。
- ルーフィングは、水下から水上に向かって張る。
- ルーフィングの重ね幅は、長手及び幅方向とも100mm程度とする。
- アスファルト防水層を貫通する「配管回り」は、最下層に網状アスファルトルーフィングを増張りし、配管の根元の平場にストレッチルーフィングを150mm程度張り掛けて増張りする。
- アスファルト防水層を貫通する「配管回りの立上がりの納まり」は、所定の位置に防水層の端部を揃え、ステンレス製既製バンドで防水層端部を締め付け、上部にシール材を塗り付ける。
- 外壁コンクリートと外部の鋼製建具枠との取合い部分に使用するシーリング材は、変形シリコーン系シーリング材とする。
- コンクリートスラブの「打継ぎ箇所」、及び「著しいひび割れ箇所」には、幅50mm程度の絶縁用テープを張り付け、その上に幅300mm以上のストレッチルーフィングを増張りする。
- ルーフドレン回りのルーフィング類の張付けは、欠陥が発生しやすい部位なので、平場のルーフィングの貼付けに先立って行う。
- 屋根の下葺きに用いるアスファルトルーフィングは、壁面との取合い部において、壁面に沿って250mm以上、かつ雨押え上端50mm以上立ち上げる。
- 木造住宅の屋根の下葺きに用いる材料は、アスファルトルーフィング940、改質アスファルトルーフィングまたは、合成高分子系ルーフィングとし、種類は特記による。なお、アスファルトルーフィングの張付けは、野地面上に軒先と平行に敷き込み、軒先から上へ向かって張り、ルーフィングの重ね幅を、シートの長手方向で200mm以上、幅方向(流れ方向)で100mm以上とする。
- 木造住宅の屋根の下葺きに用いるアスファルトルーフィングの棟部分の張付けは、棟部分においては、250mm以上の左右折り掛けとし、棟頂部から左右へ1枚ものを増張りする。
〈保護コンクリートと伸縮調整目地〉
- 平場の「保護コンクリート」においては、ひび割れ防止のために、伸縮調整目地を設ける。そして、その伸縮調整目地内に溶接金網を敷き込む。
- 「伸縮調整目地」の割付は、パラペット等の立上り際から600mm程度とし、中間部は縦横間隔3000mm(3m)程度とする。
〈合成高分子系シート防水工事〉
- 「塩化ビニル樹脂系」のルーフィングシート等を使用した場合の重ね幅は、縦横とも40mm以上とする。 接合部は、熱風融着または溶剤溶着により接合し、その端部を液状シール材でシールする。
〈シーリング工事〉
- 外壁のコンクリートと鋼製建具枠との 取合い部分には、コンクリートと金属との相性のよい、(2成分形)変形シリコーン系シーリング剤を用いる。
- ボンドブレーカー(絶縁テープ)は、紙、布、プラスティックフィルム等の粘着テープで、シーリング材の接着しないものとする。
- バックアップ材は、シーリング材とは接着せず、かつ、シーリング材の性能を低下させないものを用いる。
〈粘土瓦葺〉
- 粘土瓦葺における瓦の留付けに使用する緊結線は、ステンレス製又は合成樹脂等で被覆された銅線とし、径0.9mm以上とする。
〈折板葺き〉
- タイトフレームと下地材との接合は、肉隅溶接とする。
〈屋根用化粧スレート葺き〉
- 1枚ごとに専用釘を用いて野地板に留め付ける。
〈下葺き材〉
- アスファルトルーフィングの下葺材の張付けは、野地板の上に軒先と平行に敷き込み、重ね幅を下記以上に重ね合わせる
シートの長手方向(左右):200mm以上
幅方向(流れ方向・上下):100mm以上