【建築計画】公共建築
〈図書館〉
- ブラウジングコーナーは、新聞や雑誌などを読むための軽読書の空間である。 地域図書館の分館では、一般閲覧室の一部コーナーに設けられる場合が多い。
- キャレルは、図書館の書庫及び閲覧室などに置く一人用の机である。 前方と側面に仕切りや棚を付けたものが多い。
- ブックモビルは、図書館資料を積載して、主として図書館に来館しにくい地域に住む住民への図書サービスを提供する移動図書館である。
- レファレンスカウンターは、図書館利用者の資料・情報の選択、調査、研究等に対して、 適切な資料の検索やその解決を援助するサービスを行うためのスペースである。
〈映画館〉
- 映画館の客席の所要床面積の基準は、0.5~0.7m²/席である。
〈コミュ二ティーセンター〉
- 室の用途に応じて適切に配置することが望ましい。図書室や会議室などのゾーンは、できるだけ静寂な環境が求められるため、体育室や実習室など振動や騒音の発生が予想されるゾーンとは離して設ける。
〈博物館〉
- 燻蒸室は、収蔵品に付着したカビや害虫等をガスで消毒し、駆除することを目的とした部屋である。燻蒸室は、荷解室及び収蔵庫に近接して配置することが望ましい。
- 学芸員室や研究室からなる研究部門は、研究対象である収蔵品を不必要に移動させることのないように、収蔵部門に近接して配置し、調査研究にふさわしい環境を整えるように配慮する。
〈診療所〉
- 病室のベッド周りでは、診察・処置やストレッチャーの出入りのためにも、ゆとりのあるベッド間隔が必要である。通常、ベッドの左右に750mm以上のあき寸法を設ける。
〈病院〉
- 医療法施行規則により、病院の病室及び診療所の療養病床に係る病室の内法床面積は、 6.4m²/人以上と定められている。
〈その他〉
- 一般に、肩が触れないための成人1人当たりの左右の間隔は、 600mm程度である。小便器を使用する場合の動作寸法を考慮して、ストール型小便器の心々間隔は、650mm以上確保できればよい。