【建築施工】鉄筋工事★
〈単語〉
上端筋(うわばきん)
あばら筋
帯金
出隅
〈継手・定着〉
継手の位置
梁
- (梁の上端)中央部分でおお梁内法長さの1/2以内とする。
柱
- 「梁上端から、500mm以上で、1,500mm以下」かつ「柱の内法高さの3/4以下」とする。
継手の位置のずらし方(重ね継手・ガス圧接継手)
- 継手は同じ箇所に集中しないようにずらす。
重ね継手
- 継手長さの0.5倍以上ずらす。
ガス圧接継手
- 400mm以上ずらす
重ね継手
- フックがある場合、重ね継手の長さはフック部分の長さを含まない。
- 直径が異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い鉄筋の径を基準に考える。
ガス圧接継手
- 圧接部の鉄筋中心軸の偏心量(くい違い)は、鉄筋径の1/5以下とする。
圧接部の検査
- 外観検査→全数検査
- 超音波探傷試験→外観検査の合格となった圧接部から抜取り検査
加工
- 異形鉄筋では一般にフックは必要ない。しかし、下記の場所ではフックを設ける。
・あばら筋
・柱・梁の出隅部の鉄筋(重ね継手の場合)
・柱の四隅にある主筋で、重ね継手の場合及び、最上階の柱頭にある場合。
・杭基礎のベース筋
曲げ加工(折曲げ)
- 「常温(冷温)加工」とする。(熱処理を行うと、鉄筋の生活が変わるため。
- 「鉄筋折曲げ機」を使う。
- 柱主筋の台直し(鉄筋の修正)はコンクリートをはつって常温で緩やかに鉄筋を曲げて行う。
切断
- シヤーカッターで行う。
鉄筋の組み立て
- 鉄筋の組み立て後、スラブや梁には「歩み板」を置き渡し、直接鉄筋の上を歩かないようにする。
かぶり厚さ
- 帯筋、あばら筋の表面(外側)から、これを覆うコンクリートの表面までの最短距離をいう。
- 柱及び梁の主筋にD29以上を使用する場合、主筋の最小かぶり厚さはその径の1.5倍以上確保する。
- 壁に「誘発目地」「打継ぎ目地」等を設けた場合は、目地底から最外側鉄筋までが必要な最小かぶり厚さとなる。
- かぶり厚さの検査
→鉄筋組立て後コンクリートの打込み直前に、管理者の検査を受ける。
- かぶり厚さの保持
→かぶり厚さを確保するために、鉄筋と型枠との間に防錆処理として「スペーサー」等を入れる。
- 梁
→間隔は1.5m程度、端部は1.5m以内
- 床版
→上端筋、下端筋それぞれ1.3個/m2程度
定着
- 梁筋を柱に定着させる部分では、通常90°フック付定着とし、原則として、柱せい(柱幅)の3/4倍以上のみ込ませて、定着長さを確保する。
鉄筋相互のあき
- 次の値のうち最大のものとする。
・粗骨材の最大寸法の1.25倍
・25mm(2.5cm)
・隣り合う鉄筋の平均値(異形鉄筋は呼び名の数値)の1.5倍
加工寸法の許容差
スラブの配筋
- バーサポート、スペーサーの個数は、特記がない場合、上端筋、下端筋とも、それぞれ1㎡当たり1.3個程度とする。
異形鉄筋
- 異形鉄筋の末端部には、次の部分にフックを付ける。
・あばら筋、帯筋(ただし、片側10d、両面5d以上のフレア溶接等で継ぐ場合を除く)
・梁主筋の重ね継手が、梁の出隅及び下端の両端にある場合(基礎梁を除く)
・煙突の鉄筋
・柱の四隅にある主筋で、重ね継手の場合及び最上階の柱頭にある場合
・柱基礎のベース筋
〈ガス圧接継手〉
- 鉄筋径または呼び名の差が7mmを超える場合には、原則として、圧接継手を設けてはならない。D22とD25との継手は、ガス圧接継手を行うことができる。
- 降雨・降雪または強風のときは、圧接作業を中止する。ただし、風除け、覆い等の設備を設けた場合には、作業を行うことができる。
〈配筋検査〉
- 鉄筋が完全に組立てられた後では、修正について非常に多くの手間が必要な場合が多いため、工程の進捗に対応した適切な時期に配筋検査を行う。