【建築計画】日照・日射・採光
- 〈日照〉
- 〈日射量(放射エネルギー量)〉
- 大気透過率
- 日射遮蔽係数
- 終日日射量
- 〈太陽高度〉
- 〈採光〉
- 〈太陽高度〉
- 〈大気透過率〉
- 〈日射遮蔽係数〉
- 〈全天空照度〉
- 〈終日日射量〉
- 〈天空日射量〉
- 〈昼光率〉
- 〈日射・日射調整〉
- 〈パッシブソーラーハウス〉
- 〈均斉度〉
- 〈推奨照度〉
- 〈維持照度〉
- 〈色温度〉
- 〈明順応・暗順応〉
- 〈演色〉
- 〈タスクアンビエント照明(併用方式)〉
- 〈反射グレア〉
- 〈隣棟間隔〉
- 〈明度〉
- 〈マンセル色相環〉
- 〈その他〉
〈日照〉
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可照時間
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日照時間
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実際に日照があった時間
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天候や地形などの障害物の影響を受ける。
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日照率
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(日照時間/可照時間)×100%
(=可照時間に対する日照時間の割合)
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〈日射量(放射エネルギー量)〉
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直達日射量
太陽から直接地表に達する日射量。
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天空日射量
大気中の雲などで反射してから地表に達する日射量。
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全天日射量
「直達日射量」+「天空日射量」
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大気透過率
大気透過率は、大気中の水蒸気やちりなどが多いと小さくなる。
夏期は冬期より水蒸気やちりが多くなるため、夏期の方が大気透過率は小さくなる。
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日射遮蔽係数
数値が大きいほど遮蔽効果は小さくなる。
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終日日射量
〈太陽高度〉
- 太陽高度とは、太陽と地平面とのなす角度をいい、日の出・日没は0時で、南中時に最も高くなる。
南中時ー太陽が真南にくる時刻。 - 太陽高度は、緯度、季節、時刻によって変化する。
緯度が同じ場合、同日の南中時の太陽高度は同じとなる。
(緯度による影響はない) - 緯度が異なる場合、緯度が高いほど(赤道の緯度は0)、同日の南中時の太陽高度は低くなる。
- 経度及び緯度の異なる地点であっても、「冬至の日」と「夏至の日」の南中時の太陽高度の差は等しくなる。
- 北緯35度(東京)付近における南中時の太陽高度
「夏至」:約78度
「春分・秋分」:約54度
「冬至」:約30度 -
隣棟間隔
緯度が高くなると太陽高度は低くなるため、建物が南側と北側に並んでいると、南側の建物の影は北側に大きく伸びる。
その結果、北側の建物の日照時間が減る。
そのため、緯度が高くなるほど隣棟間隔は大きくとる必要がある。
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高度計算
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春分・秋分
h = 90° - (その時点の緯度)
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冬至・夏至
〈採光〉
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直接光
大気を透過して直接地上に達する太陽放射の成分
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天空光
大気層の雲などで反射してから地上を照らす成分
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全天空照度
周囲に障害のない開放した場所での「天空光だけ」の水平面照度
天候や時間によって変化する
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採光計画
建物内や居室の採光計画は、開口部に達する「天空光」を対象とする。
(直接光は明るさの変動が大きいので、対象としない)
集熱器やポンプなどの機械力を使用して集熱・蓄熱等する方式。
- グレア
視野内の高輝度の点や面、あるいは極端な輝度対比等により、視力低下、目の疲労、不快感等を生じる現象。
- 無彩色
明度だけを有する色。
〈太陽高度〉
- 太陽高度は、緯度、季節、時刻によって変化する。緯度が同じ場合、同日の南中時の太陽高度は同じとなる。(緯度による影響はない)
- 北緯35度(東京)付近における南中時の太陽高度
・夏至ーーーーーー約78度
・冬至ーーーーーー約30度
- 緯度が異なる場合、緯度が高いほど(赤道の緯度は0)、同日の南中時の太陽高度は低くなる。したがって、北に位置する地点(緯度が高い)の方が低くなる。
- 太陽高度とは、太陽と地平面とのなす角度をいい、日の出・日没時は0度で、南中時に最も高くなる。
- 経度及び緯度の異なる地点であっても、「冬至の日」と「夏至の日」の南中時の太陽高度の差は等しくなる。
〈大気透過率〉
- 大気透過率は、大気中の水蒸気や塵などが多いと小さくなる。
- 夏期は冬期より水蒸気や塵が多くなるため、夏期の方が大気透過率は小さくなる
〈日射遮蔽係数〉
- 数値が大きいほど遮蔽効果は小さくなる
〈全天空照度〉
- 周囲に障害物のない開放した場所での「天空光だけ」の水平面照度。
- 天候や時間によって変化する。
- 冬期における北向の側窓は、日照がないため室内の明るさは天空光のみの量で決まる。全天空照度の値は下記となる。
・暗い日ーーーーー5000lx
・快晴の青空ーーー10000lx
・薄曇りーーーーー50000lx
〈終日日射量〉
- 夏至における「東西鉛直面」の直達日射量は、「南鉛直面」の2~3倍。
- (積算日射量=終日日射量)
〈天空日射量〉
- 大気中の雲などで反射してから地表面に達する日射量。
- 大気透過率が高いほど、乱反射しなくなり、天空日射量は現象する。
〈昼光率〉
- 昼光率は(室内のある点の明るさ/全天空照度)×100(%)で算出する。
- 全天空照度が変化すると、室内のある点の明るさもその変化と同じ割合で変化する。したがって昼光率は変化しない。
- 窓からの距離が遠いほど「室内のある点の明るさ」は小さくなるので、昼光率は低くなる。
- 昼光率は、室内の壁及び天井、周囲の建築物、樹木等の影響を受ける。
〈日射・日射調整〉
- 庇・水平ルーバー
太陽高度が高い南面に適している。
- 縦型ルーバー
太陽高度が低い西面に適している。
〈パッシブソーラーハウス〉
- 機械力を用いずに、地形、立体条件、建物自体の工夫によって集熱・蓄熱等をする方式。
⑴ダイレクトゲイン方式
開口部より直接日射を取り込み、内壁や床版などに蓄熱する方法。ダイレクトゲイン方式を採用する場合は、室内の熱容量を大きくした方が蓄熱量が増加するため、太陽熱の利用効果が高くなる。
⑵トロンブウォール方式
ガラスのすぐ内側に壁を設け、その壁を蓄熱体として日射熱を蓄えて室内に放熱する方法。
〈均斉度〉
- 室内の照度分布や輝度分布の均一の程度を表す値のこと。
- (均斉度=最低照度/最高照度)
- 均斉度は、最高照度が高いほど小さくなる。
〈推奨照度〉
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住宅の居間における団欒のための照度は、一般に、150〜300lx程度がよいとされている。(日本工業規格)
- 住宅の寝室における読書時の照度は、一般に、300〜750lx程度がよいとされている。(日本工業規格)
〈維持照度〉
- 事務室の作業面において必要な照度
・一般的な事務作業の場合ーーー750lx
・細かい視作業を伴う場合ーーー1000lx
〈色温度〉
〈明順応・暗順応〉
- 明順応
目が周囲の明るさに慣れること。
- 暗順応
目が周囲の暗さに慣れること。明順応よりも時間がかかる。
〈演色〉
- 演色性は演色評価数で表す。
- 数値が大きくなるほど、色の見え方に関する光源の特性が、自然光に近くなる。
〈タスクアンビエント照明(併用方式)〉
- 環境照明は「全般照明」、作業照明などは「局部照明」を使用する方式。
- 照度差が大きいと目に負担がかかるため、全般照度は、局部照明の照度の1/10以上とすることが望ましい。
〈反射グレア〉
- 反射によって起こるグレア。
- 視対象そのものや視対象の方向のショーウィンドウなどの、輝度の高い部分が正反射して生じる。
〈隣棟間隔〉
- 緯度が高くなると太陽高度は低くなるため、建物が南面と北側に並んでいると、南側の建物の影は北側に大きく伸びる。その結果、北側の建物の日射時間が減る。そのため、緯度が高くなるほど隣棟間隔は大きくとる必要がある。
〈明度〉
- 色の反射率の度合い、明暗段階を表す。反射率0%の完全な黒を0、 反射率100%の完全な白を10として表し、この間を11段階に分けている。
〈マンセル色相環〉
- マンセル色相環で直径の両端に位置する2色は補色の関係にある。補色を混ぜ合わせる と灰色(無彩色)になる。
〈その他〉
- 夏期において、開口部から侵入する日射熱をブラインドによって防止する場合、窓の屋内側に設けると、ブラインドが吸収した熱が室内に放射される。そのため、屋外側に設ける方が効果的となる。