二級建築士2024

勉強のメモ書きです

【建築施工】地盤調査・山留め・杭地業★

 

〈単語〉

試験杭

  • 基礎杭の本工事の前に、杭の支持力等を検討するために、杭打ちする試験用の杭。

〈土工事〉

掘削(根切り)

  • 地面を掘ること。根切りともいう。
  • 連続基礎がある→布堀り
  • 地下室がある場合→総掘り
  • 「独立基礎」の場合→つぼ掘り

掘削機械の種類

  • バックホー(ドラグシャベル)
  • クラムシェル
  • パワーショベル 

〈排水〉

ディープウェル(深井戸)工法

  • 深井戸を設け、ポンプで排水する方法。深い帯水層の地下水位を下げることができる。

リチャージ工法

  • 排水工法などによって起こる井戸枯れ・圧密沈下などを防止するために、揚水(排水)した地下水をリチャージウェルを用いて透水層に水を返還(リチャージ)する工法
  • リチャージ工法は、復水工法ともいい、ディープウェル等と同様の構造のリチャージウェル(復水井)を設置して、そこに排水(揚水)した水を入れ、同一のあるいは別の帯水層にリチャージする工法である。この工法は、周辺の井戸枯れや地盤沈下等を生じるおそれがある場合の対策として有効な排水工事の工法である

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〈杭〉

バイブロハンマー

  • 振動を利用して既製杭を打ち込む機械。 

アースドリル工法

  • 掘削深さが所定の深度となり、「排出される土」により予定の支持地盤に達したことが確認されたら、スライムを処理して「掘削深度」を測定し、検測を行う。
  • 掘削完了後、鉄筋かごの建て込み、トレミー管によりコンクリートを打ち込み、杭を築造する。 

既製コンクリート杭の継手

  • 「アーク溶接」又は「無溶接継手」とする。

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セメントミルク工法

  • アースオーガの引き上げは、正回転で行う。(逆回転させると、掘った土が孔内に落下するため)
  • アースオーガで所定の深さまで掘削した後、孔底に「根固め液」を注入し、その後、「杭周固定液」を孔中に充填しながらアースオーガーを引き上げる。
  • セメントミルク工法による本杭の施工においては、「掘削深さ」 及び「アースオーガーの駆動用電動機の電流値」 等から支持地盤を確認する。
  • 杭は建て込み後、杭心に合わせて保持し、7日程度養生を行う。

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打撃工法

  • 指示地盤への到達の確認は「打ち込み深さ」及び「最終貫入量」の測定により確認し定める。

騒音及び振動の測定

  • 作業場所の敷地境界線において行う。 

打込み工法

  • 既製コンクリート杭を作業地盤面以下に打ち込む場合においては、やっとこが用いられる。やっとこをかける長さは4m程度を限度とし、長いものは避ける。
  • 鋼管杭の先端部の形状は、特記がない場合は開放型とする。

回転貫入工法

  • 杭先端にスクリュー状の掘削翼のついた鋼管を回転し、杭を建て込む工法。

場所打ちコンクリート杭工法

  • 場所打ちコンクリート杭については、最初に施工する本杭を試験杭とする。試験杭の位置などについては、なるべく全基礎杭を代表すると思われる位置とする。
  • 場所打ちコンクリート杭において、近接している杭は連続して施工しないようにおいでする。
  • 場所打ちコンクリート杭に用いるコンクリートの構造体強度補正(S)は、特記がない場合は3N/㎟とする
  • 杭の杭頭処理は、コンクリートの打ち込みから14日程度経過した後に平らにはつり取り、所定の高さに揃える。 

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オールケーシング工法

  • オールケーシング工法は、ケーシングチューブという筒型の機械を地中に圧入し、それで孔壁を保護しながら、グラブバケットで掘削・土砂の排出を行い、できた孔にコンクリートを打設する工法。

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アースドリル工法

  • アースオーガーを使用して掘削を行い、鉄筋を吊り入れ、コンクリートを打設して杭を形成する。孔壁の崩落を防ぐためベントナイト液を用いる。

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スライム処理

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〈山留め工事〉

ソイルセメント

  • 「山留め工事」の「ソイルセメント山留め壁」に使用する、「土砂+セメントミルク」のこと。
  • ソイルセメント(土砂+セメントミルク)を製造した後、その中にH鋼等を挿入して、壁体を挿入して、壁体を築造する工法。

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山留め支保工(しほこう)の取り付け

  • 山留め壁に加わる側圧を切り梁に伝えるための水平部材

腹起し

  • 山留め壁に加わる側圧を切ばりに伝えるための水平部材。原則として、連続して設置する。

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親杭横矢板工法

  • 鉛直に設置した親杭に、横矢板を親杭間にはめ込む工法。
  • 比較的硬い地盤でも施工可能
  • 遮水性がないので地下水位の高い地盤では採用できない
  • 親杭横矢板壁は、H形鋼等を親杭とし、山留め壁線上に建て込み、根切りに並行して横矢板(厚さ40mm程度)を親杭にはめ込んで、山留め壁を造成させる工法であ 横矢板る。この山留め壁は、止水性がないため、地下水位の高い軟弱地盤には適さない。
  • 施工手順

→根切→山留め(横矢板)→「(砂利)地業」→基礎工事の順で施工する 

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矢板(シートパイル)

  • 矢板を噛み合わせて、連続して打ち込み山留めとする工法。

法(のり)付けオープンカット工法

  • 掘削面を空堀りし、山留め壁を設けないでのり面(傾斜地)とした掘削工法。素掘り、空堀りともいう。
  • 敷地に余裕がある場合に、掘削部周辺に安定した法面 (斜面)を残し、山留め壁等を設けない工法。

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〈地業工事〉

地業

  • 基礎を支えるために、基礎底より下に砂・砂利・割石・杭などを設けた部分のこと。 

捨てコンクリート地業

  • 基礎・柱などの墨出し、又は鉄筋や型枠の組立てを行うために設ける。

砂利地業

  • 地下水位が砂・砂利地業の床付け面となる深さより高い場合は、排水して地下水位を下げる。
  • 砂利地業の厚さは、特記がなければ60mmとする。
  • 砂利地業に使用する砂利は、再生クラッシャラン、切込砂利、切込砕石を使用する。
  • 層厚が300mmを超える場合は、二層以上に分けて締固めを行う方がいい。

〈地盤調査〉

原位置試験(ベーン試験)

  • 地盤のせん断強さを調べる。非常に柔らかい粘土性で使用する。

原位置試験(平板載荷試験)

  • 直径30cmの載荷板に荷重を載荷し、その沈下量を測ることで、地盤の支持力(地耐力)を判定する。

原位置試験(スウェーデン式サウンディング試験)

  • 地盤の支持力を把握する調査方法として、多く用いられ、土の硬軟、締まり具合等を調べる。

原位置試験(標準貫入試験)

  • ロッドの先端にサンプラーを取り付け、ボーリング孔の中に挿入する。
  • そして上からハンマーを落下させ、サンプラーが30cm貫入するのに要する打撃回数(N値)を測定し、土のせん断強さ等を調べる。 

電気探査

  • 電流を流し、地下を構成する物質の電気的性質を測定して、地盤の深さを求める。

オーガーボーリング

  • オーガーを回転させて試料を採取する。浅い掘削に適している。 

地下水位測定

  • 地下水位の調査方法。 

透水試験

  • 土の透水性の調査方法。 

表面波探査

  • 人工振源を測定して地盤の波速度の分布を調べる。

原位置試験(標準貫入試験)

  • ロッドの先端なサンプラーを取り付け、ボーリング孔の中に挿入する。
  • そして上からハンマーを落下させ、サンプラーが30cm貫入するのに要する打撃回数(N値)を測定し、土のせん断強さ等を調べる。

粒度試験

〈埋戻し〉

  • 基礎などの完成後、工事のために余分に掘削された部分に土を用いて元の状態に戻すこと。
  • 埋戻しの際は、埋戻した土が沈下することを考慮して「余盛り」を行う。

〈防湿層〉

  • 断熱材がある土間スラブ(土間コンクリートを含む)において、防湿層の位置は、断熱材の直下とする。

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