【建築施工】設備工事★
〈単語〉
通気管
- 排水管内に空気を流通させ、排水管内の圧力変動を緩和させる。これにより、排水トラップの封水を保護することができる。
〈給水管・給湯管〉
- 給湯管には、「銅管」「架橋ポリエチレン管」「水道用耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管」「ポリブテン管」などを使用する。
- 屋内給水管の防露、保温材の種類は、筒、帯、板がある。特記のない限り、厚さ20mmの保温筒とする。
- 給水管と排水管を平行して「埋設」する際は、漏水しても安全なように、以下とする。
給水管を排水管より上部
両配管の水平距離50cm以上
- 給水管、給湯管の切断は、断面が変形しないよう、管軸に対して直角に切断し、切り口に生じた管内外のまくれ、ささくれ等は除去し、平滑に仕上げる。
- 寒冷地における給水管、給湯管の勾配は、凍結防止のために行う水抜きを容易にできるよう、先下り勾配とする。
- 給湯用配管は、熱による管の伸縮を妨げないよう考慮して固定する。
- 給湯配管の伸縮で、配管の損傷やたわみなどが発生する恐れがある場合は伸縮継手を設ける。
- 給水横走り管は、上向き供給方式の場合は先上り、下向き供給方式の場合は先下りとする。勾配は、水抜き、空気抜きが容易に行えるように適切な勾配を確保する。
- 雨水排水立て管は、汚水排水管もしくは通気管と兼用し、またはこれらの管に連結してはいけない。
〈警報機〉
- LPガス(プロパンガス)は空気より重いので、ガス漏れ警報器の検知器は、燃焼器から下記の位置に設ける。
水平距離ーーー4m以内
床面上方ーーー30cm以内
- 都市ガスは空気より軽いので、ガス漏れ警報設備の検知器は、燃焼器から下記の位置に設ける。
水平距離ーーー8m以内
天井面下方ーーー30cm以内
〈給水管の地中埋設深さ〉
- 「一般敷地」ーーーー土かぶり300mm以上
- 「車両通路」ーーーー土かぶり600mm以上
- 「重車両通路」ーーー土かぶり1200mm以上
- 「寒冷地」ーーーーー凍結深度以上
〈空気調和設備〉
- 換気設備のダクトは、雨水等が機械側に逆流しないように、住戸内から住戸外へ先下がり勾配とする。
- 浴室や台所などに用いる局所換気設備の「給気ダクト」には、すべて「グラスウール保温材」の断熱被覆を行う。
〈排水管〉
- 屋外排水管の主管の、管径は75mm以上
- 勾配は1/100以上とする
- 雨水排水立て管は、専用配管とする。他の排水管や通気管と兼用してはいけない。
- 排水横管は、細いものほど汚物等が詰まりやすくなるため、太いものより急勾配とする。
- 各種排水溝の直後に設けられ、封水によって排水管内の臭気、衛生害虫などの屋内への侵入を防止する。
- 手洗い器の排水用には、Pトラップ又はSトラップを使用する。その際、排水トラップの深さ(封水深)は50cm以上100cm以下とする。
- ユニットバスの設置にあたって設備配管が包含される場合、下地枠の取付けに平行して、端末設備配管を行う。
-
◯排水横管は、細いものほど汚物等が詰まりやすくなるため、太いものより急勾配とする。
管径65mm以下ーーー1/50以上
管径75mm以上ーーー1/100以上
ます
- 雨水用の排水ますには、底部に深さ15cm以上の泥だめを設けたものを使用する。
- インバースますは、底部に管の半分が食い込むように彫り込まれているもので、「汚物用」または「雑排水用」に用いられる。
〈電気設備〉
- メタルラス張り等に接する位置ボックス(スイッチボックスやアウトレットボックス等)及び電気機械器具の金属部分は、下記のいずれかにより絶縁する。
位置ボックス周辺のラス張りを切り取る
木板、合成樹脂板等により、隔離する。
釘、取付けねじ等は、メタルラス張り等と接触させない。
〈ガス設備〉
- ガス配管は、地雷、管の自重及び熱伸縮の影響を考慮し、適切な箇所を支持固定する。
- 都市ガス(空気より軽い)のガス漏れ警報設備の検知器の下端は、天井面から下方30cm以内、かつ、燃焼器から水平距離8m以内の位置に設ける。
〈電気配線〉
- 屋内の電気配線は、弱電流電線、水道管、ガス管などに接触しないように隔離して施設する。
〈住宅用防災警報器〉
- 住宅用防災警報器は下記のいずれの位置に設置する。
壁又は梁から0.6m以上離れた天井の屋内に面する部分
天井から下方0.15m以上0.5m以内の位置にある壁の屋内に面する部分
〈その他〉
- 一般に、レンジ用フードファンには、グリースフィルター付きのものが使用される。
- 温水床暖房には、床上敷設式と床下敷設式(埋設方式)がある。配管材料は、架橋ポリエチレン管、銅管等とする。また、架橋ポリエチレン管の接合は、電気融着接合またはメカニカル接合とする。