二級建築士2024

勉強のメモ書きです

【建築施工】木工事★

 

〈軸組み〉

  • 土台等で継伸しの都合上やむを得ず短材を使用する場合は、1m程度を限界とする。その他の部分にあっては2m程度を限界とする。 

〈釘接合〉

  • 釘径は、板厚の1/6以下、かつ、釘の長さは板厚の2.5倍以上とする。

(例)厚さ15mmの板材より15/6=2.5mm以下の釘径と、15×2.5=37.5mm以上の釘の長さが必要となる

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〈防腐〉

  • 防腐処理に用いる木材保存剤は、人体への安全性及び環境について配慮した表面処理用木材保存剤とし、塗り回数は2回とする。
  • 防腐処理において、薬剤の塗布または吹付けは1回処理したのち、十分に乾燥させ、2回目の処理を行う。

〈床組み〉

  • 「大引きの継手」は束心から150mm程度持ち出し腰掛けあり継ぎ釘2本打ちとする
  • 大引き反りのある材は、凸側を背、凹側を腹という床下の大引の場合は、腹を上端にして用いる

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根太(ねだ)

  • 構造用面材による床組の補強において、根太と床梁及び胴差の上端高さが同じ場合は、根太の間隔は500mm以下とする。
  • 「畳床」の場合「根太間隔」450mm内外とし、その他の場合は300mm内外とする。継手の位置は乱に配置する。

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床板

  • 床板は、外観がよく足触りもよい木表(樹皮側)を上にして取り付ける。
  • 根太を用いない床組とし、床梁又は胴差に留め付ける場合、床下地材は厚さ24mm以上の構造用合板とする。

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〈金物〉

かね折り金物

  • 「通し柱と胴差」の接合に用いられる。

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ひねり金物

  • 「垂木と軒桁」の接合に用いられる。

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かど金物

  • 「引張りを受ける柱」と「土台又は横架材」との接合に用いられる。
  • 柱と土台、横架材のように、引張りを受ける柱の上下の接合に用いる。

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筋かいプレート

  • 「筋かい」を「柱と横架材」に、同時に接合するために用いられる。

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羽子板ボルト

  • 「小屋ばりと軒げた」「軒げたと柱」「胴差と通し柱」の連結等に用いられる。

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引き寄せ金物(ホールダウン金物)

  • 「柱と基礎(土台)」又は「管柱相互」を連結する。

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くら金物

  • 「垂木」と「軒桁または母屋」の接合に用いる。

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山形プレート

  • 「山形プレート」を柱と横架材に直接釘打ちする箇所については、山形プレートと構造用合板(面材)が重なる部分は、構造用合板の角部分を切り欠いて打ち付けることになる。この切り欠いた角部分においては、釘1本を釘打ちできないため、その周辺に釘を増し打ちする。

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〈胴縁〉

  • 壁胴縁の取付間隔は、石こうボードの場合は303mm程度とし、石こうラスボードの場合は、455mm程度とする。

〈筋交い〉

  • 「厚さ30mm以上で幅90mm以上の木材による筋交い」と「筋交いプレート」の留め付けは、「長さ65mmの太め鉄丸釘(CN65)を3本平打」と「径12mmの六角ボルト締め」とする。 

〈アンカーボルト〉

  • 耐力壁下部において、アンカーボルトの位置は柱心より200mm以内とする。

〈面材耐力壁〉

  • 面材耐力壁において、構造用合板を用いる場合は、厚さは7.5mm以上N50の釘で留付間隔を150mm以下

〈継手〉

  • 「野縁の継手」は、野縁受桟(のぶちうけさん)との交差箇所を避けて、継手位置を乱にし、添え板を両面に当てて、釘打ちとする。
  • 「縁甲板の継手」は、受心材で突き付け、乱に継ぎ、隠し釘打ちとする。(継手が平面的にも立体的にも1箇所に集中しないようにする)
  • 土台の継手は、腰掛け鎌継ぎ、腰かけあり継ぎとする。

〈柱〉

  • 独立化粧柱(4面が見えている柱)については、心去り材(樹心を持たない材)の方が望ましい。(心持ち材では背割りが必要になるため)
  • 和室の化粧柱においては、心持ち材の場合は背割りを行ったものとする。
  • 柱材では元口を下にして用いる。
  • 末口:枝葉のあった方
  • 元口:根元であった方 

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〈梁〉

  • 梁には、あかまつくろまつえぞまつべいまつすぎべいつが等を使用する。
  • 反りのある材では下記のように呼ぶ。

凸側ーーー背

凹側ーーー腹 

〈桁〉

  • 背を上端として使用する。

〈敷居〉

  • 木表を上端にして使用する。

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〈土台〉

  • 土台に使用する樹種は、ひのき、ひば、けやき等を使用する。

〈断熱材〉

  • 最下階の床及び外気に接する床の断熱材の施工においては、施工後、有害なたるみ、ずれ、屋内側の材料との間に隙間が生じないように、原則として、受材を入れる。

〈継手〉

  • 小屋梁の継手は、柱より持ち出して、追掛け大栓継ぎとする。

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〈階段〉

  • 側桁階段の「側桁」と「真壁軸組」との取合いにおいては、柱及び胴差を欠取りあるいは相欠きとする。 

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〈面材耐力壁〉

  • 大壁造の構造用面材耐力壁を、1階及び2階の上下同位置に設ける場合は、胴差部分における構造用面材相互間に6mm以上のあきを設ける。
  • 面材耐力壁において、構造用合板を用いてる場合は下記とする。

→厚さは7.5mm以上

→N50の釘で留付間隔を150mm以下

〈胴差〉

  • 胴差と通し柱との仕口は、傾ぎ大入れ短ほぞ差し(かたぎおおいれたんほぞさし)とし、短ざく金物やかね折り金物で補強する。

〈建方精度〉

  • 建方精度の許容値は、垂直・水平の誤差の範囲を1/1000以下とする。

〈通気胴縁〉

  • 通気胴縁は下記にする。

厚さーーー18mm以上

幅ーーー45mm以上

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〈床下地板〉

  • 根太を設けた床組の床下地板の品質

構造用合板:厚さ12mm以上JAS

パーティクルボード:厚さ15mm以上(JIS)

構造用パネル(JAS

 

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〈基礎工事〉

  • アンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さは250mm以上とし、アンカーボルトの先端は、土台の上端よりナットの外にねじが3山以上出るように固定する。
  • 布基礎の底盤部分の主筋はD10以上、間隔は300mm以下とし、底盤の両端部のD10以上の補助筋と緊結させる。
  • 布基礎の立上りの厚さは、150mm以上とする。また、セパレーターは、せき板を所定の間隔に保つために用いる金物である。
  • 床下の防湿措置は、床下地面全面に防湿フィルム(ポリエチレンフィルム等)で厚さ0. 1mm以上のものを敷き詰める。また、防湿フィルムの重ね幅は150mm以上とし、防湿フィルムの全面をコンクリートまたは乾燥した砂等で押さえる。
  • 捨コンクリート地業は、基礎等の墨出し、鉄筋・型枠の建込みを行うために施すコン クリート打ちのことをいう。地盤を強化するための地業ではない。なお、捨コンクリートの厚さは、通常5~10cmとする。

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〈バルコニー〉

  • 跳ね出しバルコニーにおける跳ね出し長さは、外壁心から1m以下かつ屋内側の床梁 スパンの1/2以下とし、先端部分はつなぎ梁で固定する。

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〈その他〉

  • 窓、出入口等の水掛り部(あまがかりぶ)で乾きにくい部材の材料には「ひのき」を使用する。
  • 鴨居や敷居は、乾燥すると木表が凹になる傾向があるため、木表に溝加工を行う。 
  • 敷居の戸溝の底に耐摩耗性が大きい「かし」等の堅木を埋め木することは、敷居の耐久性を高めることになる。